編集部ブログ

2月号「JR東海」記事公開

2010年03月10日
 案の定といったところであろうか。4月1日付けでJR東海の社長に就く山田佳臣副社長はこのほど、東京~名古屋間に計画しているリニア中央新幹線の開業時期を早くも「2025年より後にずれることもありうる」と言い始めた。同社を牛耳る葛西敬之会長が5・1兆円の自己資金を投じて整備するとぶち上げてから2年と3カ月しか経ってない中での軌道修正は、このリニア新幹線計画が、身内による希望的観測をいくつも積み重ねた「背伸び」プロジェクトであったことを如実に物語っている。今月から始まった国の交通政策審議会でも葛西会長に対する「遠慮」がなくなったのか、同社がまとめた需要予測に疑問符を投げかける意見が出始めたようである。

 JR東海ならびに葛西会長の「強気」を支えてきたドル箱・東海道新幹線の旅客収入が不況の影響で大きく落ち込んでいるのがその理由と語るが、本当に「健全経営と安定配当が最優先」(山田副社長)とするのであれば、計画そのものの白紙的見直しという選択肢もあってしかるべきだろう。しかも施設の老朽化が進む東海道新幹線の代替線という役割をもたせるのならば、山陽新幹線との相互乗り入れが可能な鉄軌道方式による建設に改めてもいいはずだ。

 ネットワーク性に乏しい速いだけの唯我独尊の鉄道は要らない、というのは世界の鉄道史における一つの教訓である。詳しくは、全文公開中の「企業研究 JR東海」をご覧頂きたい。


選択編集部
PAGE TOP