還暦「紅白」が晒したNHKの病理
関係者はホッと胸を撫で下ろしているに違いない。例年以上に力を入れて準備をしてきた「NHK 紅白歌合戦」の視聴率が、とりあえず40%の「最低死守ライン」を超えたからだ。だが、その内容はというと、特別ゲストの登場によるサプライズを除けば賞味期限切れの「大物歌手」と特定芸能プロダクションに所属する「芸」とは呼べない子供たちの乱舞ばかりが例年以上に目に付くチグハグしたもので、結局、還暦を迎えたこの番組が今回何を訴えようとしたのか、視聴者には最後まで分からなかった。
「国民的」看板番組に訪れたこの体たらくの原因は、突き詰めれば、作り手1人ひとりが「どこを見て仕事をしたのか」という部分へと行き着くものと思われる。上司の顔色を、ステークホルダーの姿を、さらにリスクの少ない前例踏襲を、といった各レイヤーの無邪気な積み重ねが60年目の惨状を招くことになったに違いない。
職員自らが「日本忖度協会」と揶揄する巨大メディア組織で長期化する指揮官の不在。その副作用として表れている一部セクターの暴走。そして企業年金という時限爆弾。こうしたNHKの病理はいつしか慢性疾患化し、お手本とする英国BBCの背中は遠く消え入りそうになっている。詳細は「日本のサンクチュアリー」(P110頁)で。
「国民的」看板番組に訪れたこの体たらくの原因は、突き詰めれば、作り手1人ひとりが「どこを見て仕事をしたのか」という部分へと行き着くものと思われる。上司の顔色を、ステークホルダーの姿を、さらにリスクの少ない前例踏襲を、といった各レイヤーの無邪気な積み重ねが60年目の惨状を招くことになったに違いない。
職員自らが「日本忖度協会」と揶揄する巨大メディア組織で長期化する指揮官の不在。その副作用として表れている一部セクターの暴走。そして企業年金という時限爆弾。こうしたNHKの病理はいつしか慢性疾患化し、お手本とする英国BBCの背中は遠く消え入りそうになっている。詳細は「日本のサンクチュアリー」(P110頁)で。
選択編集部





