トヨタが問われる「安全」への哲学
トヨタ自動車は1月26日、米国で大規模リコールの対象となっている8車種の販売と生産を、一時停止すると発表しました。
トヨタは昨秋に、アクセルがフロアマットに引っかかる恐れがある、という欠陥の問題で約426万台をリコール。さらに今年に入って、アクセルペダルの一部がすり減るとペダルが戻りにくくなる恐れがある、という欠陥で約230万台をリコールするという、異例中の異例というべき事態に陥っています。
いずれもアクセルに関わる問題ですから、言うまでもなく、自動車を運転する上で重大な危険事を招きかねない欠陥です。
小誌は、1月号で「トヨタ『国内でも』欠陥疑惑」と題し、同社が生産する「マークXジオ」にまつわる欠陥疑惑について報じました。
記事の一部を引用します。
「『マークXジオ』は、車の基本性能を決めるプラットホームが米国でリコールの対象となった『カムリ』と同じものを採用している。米国で暴走した『レクサスES350』も『カムリ』がプラットホームだ」
米国でリコールの対象となっている車種と同じ車体構造を持つ「マークXジオ」が、国内で不自然な事故を起こしているのです。
トヨタは、日本国内で販売している車種については問題ない、と主張しています。
その一方で、トヨタのある幹部は、「マークXジオ」が生産中止になる可能性を示唆しています。販売の苦戦が理由なのか、それとも欠陥疑惑に関わる事情があるのか、真意は明らかではありません。
今、確かなことは、国内でもトヨタ車で欠陥疑惑があること、そして国内外でトヨタの安全に対する哲学が問われているということです。
選択編集部





