編集部ブログ

労働組合のレゾンデートルは?

2010年03月04日
 3月某日。地下鉄に乗ろうと外堀通り虎ノ門近辺を歩いていると、前後を警官に護衛された一団が前方から歩いてきた。
 「春闘」「ショーリ!」「合理化」「フンサイ!」とシュプレヒコールを上げる団体は、この時期日比谷公園を中心として、霞が関、丸の内界隈に春の訪れを告げる風物詩のような存在だ。
 参加者をみると、「とりあえず動員されました」という顔でダラダラと歩き、トラメガでコールの合図が入った時は、少しはにかみながら申し訳程度に声を出している。
 「私鉄○○」「○○総連」などと染め抜かれた幟を持つ団体は、私鉄の労働組合だったのだろう。おそらくは連合(日本労働組合総連合会)の一組織だ。

 連合は、いまや「権力者」となった。七名もの閣僚を輩出し、数多の組織内候補を衆議院に送り込んでいる。この組織の実力以上ののさばり具合と醜悪さについては本誌3月号「腐臭漂う労働組合『連合』」(100頁)に詳述してある。
前述の団体に動員された「プロレタリア」は、この事実をどれだけ認識しているのか。

本格的闘争やストの頻発を望むわけではない。極左組織に、労組どころか本体も飲み込まれそうになっている某鉄道会社のような状態も本末転倒ではある。
 しかし、「戦う気がなく権力者に阿ねる労組」という現状も決して健全ではない。


選択編集部
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