社会・文化

「絶滅」間近のアルゼンチンタンゴピアソラの嘆きが聞こえる

 昭和三〇年代に彗星のごとくあらわれた藤沢嵐子によってブームの頂点を迎えたタンゴは、いま終焉を迎えようとしている。この記事は、もはや愛ある叱咤激励などではない。タンゴ世界の住人たちの悪気すらない怠慢と安直なビジネスにひとつの音楽文化が殺される。そんな取り返しのつかない現実を、諦めの境地で伝えるだけだ。

 言うまでもなくタンゴという音楽(あるいはダンス)は十九世紀末にアルゼンチンの首都・・・
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