経済

公開

住信へ急接近する三井住友 大連携が実現か【情報カプセル】

 三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)を取り巻く提携関係がにわかに騒がしくなってきた。十年間続いてきた大和証券グループ本社との提携関係が危機を迎える一方、日興アセットマネジメント(AM)を買収した住友信託銀行と急接近している。

 SMFGは日興グループ買収を機に、大和と新たな提携関係構築に向け協議しているが、共同出資する大和証券SMBCの出資比率引き上げを目指す三井住友側に、大和が猛反発。交渉は難航し、「大和SMBCにおける提携の解消も視野」(三井住友関係者)に入ってきた。三井住友は日興グループを買収したとはいえ、投資銀行業務での力不足は否めない。大和も三井住友系企業の顧客離れが進めば、収益に打撃を被る。このため両社は妥協策を探っているが、溝は埋まらない。

 一方、住友信託とはすでに資本・業務提携の協議に入っているもようで、銀行界の注目が集まっている。日興AMの金融商品の主力販売ルートは日興コーディアル証券。住信は日興コーデを買収したSMFGに日興AMへの出資を要請し、販路を確保する作戦に出ている。


 多角化路線を続けてきた住信だが、大口取引先で資金難に直面するアイフルなど、頭の痛い問題がある。豊富なノンバンクを傘下に持つSMFGは受け皿として最適だ。SMFGはグループに信託を持たない唯一のメガバンクだけに、住信を傘下に入れるのは厳しいとしても、業務提携は可能。今回の提携構想は住友グループ大連携の絶好のチャンスだ。

SMFG本社 「独り勝ち」で孤立無援


PAGE TOP