連載

ヨーロッパが讃えた少年たちバテレンの世紀(連載50) 渡辺京二

 少年使節四名、教師役のパードレ、ディオゴ・デ・メスキータ、日本人修道士一人、日本人同宿二人を引き連れて、ヴァリニャーノがマカオへ着いたのは、一五八二年三月九日である。旅立つに際してはひと騒ぎあった。母親たちが泣いてわが子をひき留めたのである。海に出ると、猛烈な船酔いを初めて経験した。ミゲルは「五臓六腑も吐き出されるのではないかと思った」と語っている。

 マカオで一〇カ月風待ちして、この・・・
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