連載

介護の理念 十一年目を迎えた介護保険法にふれて還りのいのち 還りの医療(連載43) 米沢慧

 高齢者が老いに対して抱く恐怖は二つ。もし、食事ができなくなったら誰が食べさせてくれるのか。もし、糞尿を垂れ流しするようになったら誰が世話をしてくれるのか。これらを「介護の社会化」として社会保険サービスの対象としたのが十年前にスタートした介護保険の革命的な意義だといってよいだろう。施行直後、わが家では九十三歳の寝たきりだった義母が介護保険の恩恵(要介護5~3)を享受し、顔をほころばせ・・・
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