連載

キリシタンたちへの秀吉の寵愛バテレンの世紀(連載51) 渡辺京二

 ヴァリニャーノと少年使節が長崎を発った四カ月あと、宣教師たちの変らぬ庇護者だった信長が本能寺の変で斃れた(天正一〇年六月一日、一五八二年六月二〇日)。

 安土にいたオルガンティーノは凶変を聞くと、神学校の生徒ともども、琵琶湖中の沖の島に避難した。当時の日本人は騒乱の際には、武士から庶民に至るまで掠奪に走るのを常としたから、宣教師たちは街中で暴徒に囲まれて衣服を剥がれた。・・・
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