連載

名王者に四たび挑んだ「善戦マン」
村田 英次郎(プロボクシング)不運の名選手たち(連載7) 中村 計

 憤りを通り越していた。手にした札束は、三十万あったか、なかったか。命を削った代償が、だ。
 一九八三年秋。四度目の世界挑戦を終え、ジムへファイトマネーを受け取りにいったときのことだ。
「当時の会長がシブイ人でね......。初挑戦のときが二百万、二度目が三百万、三度目も二百万ちょっと。最後がいちばんひどかった。体を張っている以上、もらうものをもらわないと情熱も冷めてしまう」・・・
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