連載

富美子と美智子皇室の風(連載23) 岩井克己(朝日新聞編集委員)

 明仁皇太子は三歳で両親から引き離されて育った。十二歳で疎開先の日光から帰京したが、その後も赤坂離宮、学習院中・高等科の小金井分校、そして渋谷区の常磐松(現常陸宮邸)、目白の学習院寄宿舎と「独り住まい」が続いた。

 生涯の伴侶に選んだのは、館林、軽井沢での疎開を経験した同世代の正田美智子だった。━皇太子が何げなく発した「家庭を持たずには死ねない」との一言が、美智子に生涯を共にする決心を・・・
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