連載

寺社仏閣の破壊バテレンの世紀(連載52) 渡辺京二

 一五八四・五年には秀吉麾下の武将の入信が続いた。これは主として高山右近の働らきであったらしい。右近について宣教師の伝えるところは、むろん割り引いて受けとらねばならぬが、文武両面における名声は事実であったようだ。彼は利休七哲の一人であり、武勲も卓越したものがあった。秀吉にもすこぶる気に入られていた。

 入信以来、右近は身を持すること固く、人格品行の面でも、同輩の武将たちの尊敬を・・・
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