連載

インド人のまなざしと"ミストレス"あるコスモポリタンの憂国(連載42) 紺野大介

 インド経済の拠点ムンバイ(旧ボンベイ)の鉄道駅終点ビクトリアCSTの近くだった。フォート地区のマハトマ・ガンジー道路に差し掛かった時である。広い道路の少し段のある中央分離帯上に、白い無縫衣を身体に巻き着けたインド人が昼日中二列で寝ている。その長さ百m以上。初めはそれが人間なのか俄かには信じ難い風景であった。その両脇を車がゆっくりとしたスピードで走っている。

 浮浪の者なのだろうか?・・・
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