連載

川端千枝~帰郷~むかし女ありけり(連載119) 福本邦雄

 瀬戸内海に浮かぶ一番大きな島・淡路島。その東岸にある洲本市郊外の大野村に昭和三十六(一九六一)年、当地出身の歌人・川端千枝の歌碑が建立され、その除幕式が行われた。冒頭に掲げた歌が、千枝の遺児・加寿によって選ばれ、碑に刻まれている。千枝が世を去って三十年がたっていた。この地で歌にめざめ新しい人生の扉を開けた千枝は、さらなる自由を求めて上京した。戻るつもりはなく、生き直すような気持ちでこの地を後にし・・・
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