連載

『堀口大學全集1』 堀口大學著本に遇う(連載128) 河谷史夫

「詩人といふものにはたれでもなれる」と堀口大學は書いている。
「自ら詩人と称するためには別に試験を受ける必要はない。免状を持たねばならぬといふ約束はない。詩人には鑑札はいらぬ」
 試験はないが詩を書く意志は要るだろう。言葉を見つけて定着した詩篇の一々が免状であろう。
「難儀なところに詩は尋ねたい/ぬきさしならぬ詩が作りたい/たとえば梁も柱もないが/しかも揺るがぬ一軒の家/行と行とが支へ・・・
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