連載

島津の西九州支配バテレンの世紀(連載53) 渡辺京二

 目を西九州へ移すと、ここでも重大な情勢の変化が起こっていた。竜造寺隆信が島原沖田畷の戦いで戦死し、有馬・木村のキリシタン領は長年の脅威から救われたのである。

 竜造寺氏の圧迫のもと、領国の三分の一を保つのみとなった有馬晴信は、ヴァリニャーノが日本を去った一五八二年の末、肥後の八代に渡って島津氏に救援を依頼した。島津は肥後国を舞台に竜造寺と争っており、いまや頼るべき相手は彼しかなかったの・・・
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