連載

宣教師追放令の前奏曲バテレンの世紀(連載54) 渡辺京二

 島津が豊後へ攻めこむ前、コエリュと宗麟が前後して、秀吉を大坂城に訪うた。まずコエリュの場合から述べよう。

 副管区長の当然なすべき畿内訪問は、戦乱などのためにのびのびになっていたが、八五年になっていよいよ準備にかかると、一〇月になって薩摩から使者が到達し、「その年内にはある理由があって」出発しないように、もし聞きいれねば禍あるべしと警告してきた。副管区長が秀吉に豊後救援を求めるのでは・・・
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