連載

バテレンの世紀 渡辺京二連載37 宗教に対する信長の寛容

 信長がフロイスと会おうとしなかったのは、異国の宣教師をどう扱ってよいかわからなかった上に、会えば会ったで、信長自身がキリシタンになるつもりではないかと世間から疑われるのが煩わしかったのだ。

 しかし、彼は宣教師に対し忌避感を持っていたわけではない。松永久秀がバテレンのもたらす危険を説くと信長は一笑した。「汝のような古狸が何と小心なことよ。たかが一人の異国人がこの日本で何をなしうるという・・・
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