連載

バテレンの世紀 渡辺京二連載34 天草領民一万二千の教化

 志岐麟泉は一五七一年になると家臣のキリシタンを迫害し始めた。これはこの年、福田に替って長崎が開港し、カピタン・モール座乗の定航船が入港したことと関わりがあるのかもしれない。せっかく前年ポルトガル船が志岐へはいったのに、この先入港地は長崎にきまるらしい。この不満において、彼は甚だ松浦隆信に似ていた。

 フロイスのいうところでは、麟泉は仏寺の建立を思い立ち、キリシタン家臣に加勢をいいつけた・・・
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