連載

バテレンの世紀 渡辺京二連載42 「キリシタン王国」の夢破れて

 天正五年(一五七七年)の末、あるいは翌年の初め、宗麟は遂に夫人を離別した。彼はすでに親虎事件の際に、カブラル宛に書状で、必ず彼女を離縁するつもりだが、領民の動揺を思うと、すぐにはなし難いと告げていたのである。

 彼は臼杵丹生島城を出て、近くに館を構え新しく妻を迎えた。この四十歳ばかりの女性は宗麟夫人の侍女頭を勤めていて、その娘は宗麟の次男親家の妻だったという。容色をもって愛されたという・・・
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