連載

バテレンの世紀 渡辺京二連載43 有馬領での布教

 ここで眼を西九州に転じよう。島原半島の有馬領には、一五六三年アルメイダがはいって宣教を行ない、行く行く有望な形勢を作り出していたが、当時隠居ののちも実権を握っていた有馬仙巖が、仏僧らの意を迎えて弾圧に乗り出し宣教は頓挫した。だが仙巖は布教長トルレスの口之津在住を認めたので、口之津は全住民がキリシタンという、イエズス会の根拠地として存続したのである。

 仙巖は一五六六年に死去し、そのあと・・・
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