連載

老いを自覚すること本に遇う(連載104) 河谷史夫(朝日新聞記者)

 風の又三郎のように転校、また転校したせいだろう。わたしは学校というものに何の感傷も持ち合わせていない。だから同窓会の類に出たことがない。

「いやァ、クラス会に出たら、懐かしい顔ばかりでね」というようなことをうれしそうに言うのが新聞記者風情にもいるけれど、懐かしいのはご当人ばかりで、他人にとっては思い出の切れ端もないから、聞いているよりない。聞いていて分かったのはその種の会合は、年齢とい・・・
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