連載

イエズス会への長崎寄進バテレンの世紀(連載44) 渡辺京二 

 龍造寺軍の圧力は、有馬晴信の叔父大村純忠の所領にも及んだ。純忠が領民をことごとくキリシタンにしてから二年経った天正四年、龍造寺隆信が大兵を率いて大村領に侵入すると、純忠は奮戦及ばず、ついに隆信に服従の起請文を差し出した。すなわち純忠は隆信の配下の部将となることで、かろうじて大村領の保持を許されたのだ。

 しかし、隆信の望みは大村領を完全に併呑することにある。純忠が天正七年、来日したばか・・・
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