安土の修道院バテレンの世紀(連載47) 渡辺京二
信長が琵琶湖畔に安土城を築いて本拠としたのは天正四(一五七六)年のことである。だが、狩野永徳の豪壮な襖絵で飾られた五層七階の天守閣を中心とする城郭が完成したのは天正八年に至ってで、そのひと月あと、信長は一般民衆に城内の参看を許した。オルガンティーノが安土城の威容に接したのはこのときが初めてである。
ともに参看したジョアン・フランシスコ司祭はその壮麗を次のように述べている。「城は七層・・・
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