連載

よみがえる光厳天皇皇室の風(連載18) 岩井克己(朝日新聞編集委員)

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皇位を担う覚悟について、天皇が直々に皇太子に訓戒した「帝王学」の書として有名なのが『誡太子書』だ。鎌倉時代、歴代きっての文化人とされる花園天皇が甥の皇太子量仁親王(後の光厳天皇)の元服の際に贈った。南北朝の争乱前夜の危機感にあふれ、格調高くも峻烈だ。

「苟くも其の才無くんば、其の位に処るべからず、人臣の一官も、之れを失はゞ猶ほ天事を乱ると謂ふ。(略)慎まざるべからず、懼れざるべからざる者・・・

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