連載

谷川雁の復活 その二本に遇う(連載122) 河谷史夫(朝日新聞記者)

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 没後十五年、谷川雁とは何者かといえば、まずは詩人であったというところから始めるべきであろう。暗喩と反語と逆説に満ちた雁の詩でいちばん有名なのは、「東京へゆくな」である。
〈ふるさとの悪霊どもの歯ぐきから/おれはみつけた 水仙いろした泥の都/波のようにやさしく奇怪な発音で/馬車を売ろう 杉を買おう 革命はこわい〉
 と書き出され、第二連で〈新しい国のうたを立ちのぼらせよ〉、第三連で〈虚無の・・・

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