辞世むかし女ありけり(連載115) 福本邦雄
明治三十八(一九〇五)年、本郷書院から、与謝野晶子・山川登美子・増田雅子の共著歌集『恋衣』が出版された。中沢弘光の美麗な装丁で本文一五四ページからなる三六判、細長い形の仮綴紙装の本である。扉には「詩人薄田泣菫の君に捧げまつる」という献辞があり、『明星』に早くから新作を寄せ、すでに詩壇の第一人者となっていた泣菫に対し、三人の女流歌人は敬慕の情をもってこの歌集を捧げている。
内容は、・・・
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