連載

光厳帝に光を当てた 岩佐美代子皇室の風(連載19) 岩井克己(朝日新聞編集委員)

 北朝初代の光厳天皇は、叔父の花園天皇から帝王学を学び、有名な『誡太子書』を授けられた。しかし南北朝の争乱に翻弄され、数々の流血や虜囚を体験。深く禅宗に帰依して、晩年は戦乱の犠牲者たちの菩提を弔う旅を重ね一僧侶として生涯を閉じた。

 歴代から抹消され忘れられかけていた光厳の生きざまや歌を、深い共感とともに掘り起こした『光厳院御集全釈』の著者・岩佐美代子は、時に皇室に関し ・・・
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