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「混迷」する共和党大統領候補選び

超保守へひた走る「チキン・レース」

2011年10月号

 共和党の大統領候補選びが混迷の色を濃くしている。オバマ大統領の支持率が凋落の一途を辿るなか、共和党には本来、「追い風」が吹いているはずだ。にもかかわらず、迷走している原因の一つは、昨年の中間選挙で旋風を起こした草の根運動「ティーパーティー(茶会)運動」の存在である。候補者の政策にも失望感が広がり、このままでは「オバマに勝てる人物」を選び出せない。

茶会に秋波を送るロムニー

 九月二十三日にフロリダ州オーランドで行われた共和党候補者による三回目の公開討論会をうけて、情勢が大きく変わった。ここ最近、現在の候補者たちのなかで「フロント・ランナー」であり続けていたリック・ペリー・テキサス州知事が躓いたのだ。二位を走っていたミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事にとっては、「歓迎すべき」事態だ。しかし、ことはそう単純ではない。    当初、この討論会の最大の焦点は「ペリー対ロムニーの対決」とみられていた。しかし討論会後に行われた共和党候補を対象とした調査で、三七%という最高の支持率を獲得したのはハーマン・ケイン氏だ。続いてペリー氏の一五%、ロムニー氏の一四%が・・・