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社会・文化

《日本のサンクチュアリ》 自衛隊情報保全隊

対スパイ精鋭組織の秘された実情

2026年5月号

 高市早苗政権が大号令をかける国内外での情報収集力の強化は、必ずしもこれまでの日本の能力の低さを意味しない。国家情報局の設立も、主眼は各省庁、機関がバラバラに収集、分析していたが故に全体像を結ばず、戦略に結びつけられなかった体制の改革にあり、個々には諜報能力が高い組織もある。
 中でも突出しているのが防衛省・自衛隊の「情報保全隊」である。
 大きな人気を博し、続編の放送も決まったテレビドラマ「VIVANT」の影響もあり、秘密諜報組織「別班」が防衛省・自衛隊に存在するとの噂や、元自衛隊員の怪しげな「証言」まで流布したが、超法規的なスパイ組織は存在しない。
 法律に基づき設置され、対外的には諜報活動を行っているとは公言せず、目立たぬように日本に悪影響を及ぼしかねない勢力の動向を調べ、防衛分野でのカウンターインテリジェンス(防諜)活動を担っているのが情報保全隊だ。
 主な任務は、国防を支える防衛省・自衛隊を標的にする外国勢力を調査し、隊員らが外国勢力などの脅威に晒されていないか、または協力者になっていないかを監視することにある。
 もともと自・・・

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