再審見直し「稲田の乱」が示す道理
反省無き法務省と官邸の限界
2026年5月号
「稲田の乱」が首相官邸をいら立たせている。刑事裁判で誤って有罪にされた人を救済する再審制度。静岡一家4人殺害事件で死刑確定後、再審で無罪となるまで58年もかかった袴田巌さん(90)に対する非人道的かつ残虐な冤罪への反省から、今国会で刑事訴訟法改定が予定されている。証拠のねつ造や隠ぺい、死ぬのを待つような審理引き延ばしなど、刑事司法の闇は深い。ところが、法務省作成の法案があまりに無反省な開き直った内容のため、3月下旬から始まった政府案を事前審査する自民党の会合で反対派議員が憤慨。怒号の飛び交う修羅場となった。
急先鋒に立つのが稲田朋美元政調会長だ。同志議員の結束も固く、審査が長引き予定していた4月中の閣議決定は見送られた。同法案は首相が本会議で質疑に答えたり、委員会に出席したり、特別丁寧に審議すると与野党で合意した今国会の「重要広範議案」4本の一つ。5月連休明けが山場となるが、原理的な対立の落としどころは見つかりそうになく、調整役も不在。今国会の法案提出見送りもささやかれる。そうなったら高市早苗政権の大失態。「一強体制」が自民党を掌握できない無力をさらけ出すことになる。 ・・・
急先鋒に立つのが稲田朋美元政調会長だ。同志議員の結束も固く、審査が長引き予定していた4月中の閣議決定は見送られた。同法案は首相が本会議で質疑に答えたり、委員会に出席したり、特別丁寧に審議すると与野党で合意した今国会の「重要広範議案」4本の一つ。5月連休明けが山場となるが、原理的な対立の落としどころは見つかりそうになく、調整役も不在。今国会の法案提出見送りもささやかれる。そうなったら高市早苗政権の大失態。「一強体制」が自民党を掌握できない無力をさらけ出すことになる。 ・・・









