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中国「政府人事」で派閥闘争が再燃

知られざる「南方週末」事件の真相

2013年2月号

 オバマ米大統領がワシントンの連邦議会議事堂前で二期目の就任演説を行った日、中国軍機関紙「解放軍報」の一面に意味深長な記事が掲載された。共産党中央軍事委員会の許其亮副主席が、山東省青島にある海軍基地で戦略核ミサイルを搭載する原子力潜水艦を視察したという記事だ。オバマ大統領の新任期のはなむけに、習近平・党総書記が贈った「挑戦的」なメッセージだ。  中国メディアに写真で公開された原潜は、西側が「晋級」と呼ぶ新型と見られ、射程約一万キロの水中発射型弾道ミサイル「巨浪2」を搭載すると、南シナ海や西太平洋の深海から米国に向けて多弾頭核ミサイルを発射することができる。中国核戦略の柱だ。  これまでは巨浪2の開発が遅れに遅れ、晋級原潜は空荷で動いていると言われていた。しかし、許副主席の原潜視察報道は、巨浪2の完成が近いというサインだ。  習総書記が就任直後に口にしたのが「中華民族の偉大な復興」という強権的な覇権国家のイメージだった。そして今年三月の全国人民代表大会(全人代)では習総書記は胡錦濤国家主席の後任に就任し、党権力に続いて国家権力の頂点に立つ。軍事力を背景に習総書記がどのよ・・・