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社会・文化

東大医学部を腐らせる 「筑駒OB」

医療を歪める超エリート校の「暗部」

2014年8月号

「東大医学部で相次ぐ不祥事には、キーワードがある。『筑駒』だ」。 ある東大医学部OBは苦々しく吐き捨てた。 「筑駒」とは、言わずと知れた日本屈指の進学校、筑波大学附属駒場高校のこと。定員百六十人と少人数ながら毎年百人以上、東大への合格者を出す。そんなエリート校の卒業生が不祥事の主役になっているのは果たして偶然なのか。学校の歴史や教育方針が卒業生の行動に微妙な影を落としているとの指摘も少なくない。 一年で三人が不祥事の主役に  現在、東大病院の診療部門には、三十人の教授が在籍する。うち五人が筑駒卒(東京教育大附属駒場高校時代を含む)だ。二位の灘高、筑波大附属の各二人を大きく引き離す。そのうちの三人が、この一年間の不祥事で主役を演じていたのだから尋常ではない。  まず、今年一月に露見した、白血病治療薬グリベックの臨床研究で、販売元のノバルティスファーマの社員が実務を取り仕切っていた一件。東大病院は内部調査の結果を発表し、黒川峰夫・血液・腫瘍内科教授が不正を認めた。次いで三月に大学院受験希望者から百万円を受け取っていたことが発覚し、諭旨解雇された天・・・