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政治

公明「常勝関西」に陰りあらわ

「ドン」の死去で始まった内部抗争

2015年4月号

 創価学会・公明党の牙城である関西が激震に見舞われている。 「四月の統一選は西口良三氏の弔い合戦だからある程度の結果は残すだろうが、その後の組織はガタガタになるだろう」  公明党担当の全国紙政治部記者はこう語る。三月十五日に、学会副理事長で関西総主事のポストにいた西口良三氏が急性肺炎のために死去した。「常勝関西」といわれる集票マシーンを育て上げた立役者であり、「関西のドン」とまで称された西口氏の死は学会組織に影を落としている。通夜、葬儀には与野党問わず政界の大物が訪れ、西口氏の人脈の広さを見せつけると同時に、学会関係者に失ったものの大きさを突き付けた。 不安視される「ポスト西口」  実は、西口氏の不調は衆議院議員選挙が行われた昨年末から既に始まっていたという。年明けまではなんとか学会内の会合に出席していたようだが、一月末以降は臥せっていたとみられる。 「独立国とまで言われる関西を手なずけようという動きが近年目立っていた。今後はそれが加速されるだろう」  前出公明党担当記者はこう語る。西口氏の下に結集し、池田大作名誉会長からの信頼を盾に東・・・