三万人のための情報誌 選択出版

書店では手に入らない、月刊総合情報誌会員だけが読める月刊総合情報誌

政治

高市が溺れる「維新依存」

官邸と自民党の亀裂は修復不能

2026年8月号

 失態に見える出来事も、裏に計略が隠されているのが政治の常だ。総理大臣・高市早苗の政権運営の稚拙さが露呈した特別国会のドタバタ劇も、高市の孤立主義や自由民主党と総理大臣官邸の意思疎通の不足だけが原因ではない。政界のアウトサイダーである日本維新の会というプリズムを通すことで、官邸と自民党の溝を生む内部抗争の実態が見えてくる。

「アウトサイダー」を続ける計略

 6月25日夜、東京都内のホテルにある日本料理店で自民党と国民民主党の幹部が会食した。自民党側からは副総裁の麻生太郎、幹事長の鈴木俊一、幹事長代行の萩生田光一、国民民主党側からは代表の玉木雄一郎、幹事長の榛葉賀津也、代表代行の古川元久が出席した。
 舞台回しに動いたのは自民党事務総長で石破茂政権当時から「自国連立」を唱え続けてきた元宿仁だった。会合の事実が漏れないようにホテル内の動線を細かに指示する神経の使い方で、関係者は「特別国会が終わったら連立の枠組みを変え、国民民主党が与党に加わるという話で95%まで合意にこぎ着けていた」と打ち明ける。   ・・・

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます