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政治

世論に広がる「安倍疲れ」

真夏の「間延び国会」に潜む「地雷原」

2015年7月号

 順風満帆、向かうところ敵なしに見えた首相安倍晋三の足元がおかしい。安倍が政権の命運を懸ける安全保障関連法案の成立に向けたシナリオが狂い始めたからだ。安倍は四月下旬の米議会上下両院合同会議演説で安保関連法案に関してこう明言した。 「戦後、初めての大改革です。この夏までに成就させます」  この時点で安倍が描いたシナリオは六月二十四日の会期末までに衆院を通過させ、七月中の成立だった。ところが衆院に設置された「我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会」の審議は“各駅停車”。当初の目論見は脆くも崩れ去った。 執行部の国会対策への不信感  六月十九日昼、安倍は会期の延長幅を協議するため自民党幹事長谷垣禎一を官邸に呼んだ。官房長官菅義偉と三人で食事を取りながら意見交換した。この席で谷垣が示した延長幅は「九月十二日までの八十日間、もしくは十九日までの八十七日間」の二案。これに対して安倍はツルの一声を発した。 「戦後最長で行こう」  これまでの最長記録は鈴木善幸内閣の九十四日間。それを上回る九十五日間の延長を指示したのだった。その結果・・・