日米首脳が蜜月なのだそうだ。二月、ゴルフ会談のマスコミ報道にこの言葉があふれた。
「蜜月」。結婚したての時期。ハネムーン。親密な関係。
　就任三週間のトランプ米大統領と四年過ぎた安倍晋三首相は妙にウマが合うらしい。
　楽しげな二人の表情も、仲の良さに胸なでおろす日本の世論も、平気で蜜月と呼ぶ報道の無責任さも、どれも気色が悪い。
　そこで、二人にまつわる女たちのことを書く。題して
「蜜月の陰の女たち」
　ただし、色気のある話ではない。どれも女である必然性はなく、たまたま全員、女なのだ。
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　就任一カ月で、大統領令一時停止と側近の失脚という煮え湯を飲まされたトランプ氏。どちらも一人の女性が、十日余りで立て続けに暴君の鼻を明かしたのだから、そのお手並みに驚くべし。
　サリー・イェイツ氏は、オバマ政権の司法副長官だった。トランプ政権で人種差別主義者のセッションズ新長官が議会承認を得るまでの間、長官代行を務めた。普通なら腰掛けだが、彼女はただのボンヤリ屋ではなかった。
　政権発足の一・・・