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政治

安倍が固めた「憲法改正」の青写真

橋下徹「国政進出」が切り札に

2017年5月号

「あれだけテレビや新聞が(国会召集後)三カ月にわたって安倍政権をたたき続けたのに、内閣支持率はまた上がっている。国民はもうマスコミを信用していないということじゃないか」
 安倍晋三首相は四月半ばすぎ、周囲にこんな余裕を示した。学校法人「森友学園」騒動などの影響で、三月には若干下降傾向にあった内閣支持率は、四月には再び上昇へと転じていた。
 第二次安倍内閣発足以降、すでに四年四カ月がたつのに、各種世論調査で内閣支持率は五〇〜六〇%と高い水準を維持している。対する野党第一党の民進党は、長島昭久元防衛副大臣が離党するなどのゴタゴタもあって、政党支持率は一ケタというていたらくだ。
 自民党内には、石破茂元幹事長や岸田文雄外相ら「ポスト安倍」候補は一応いるものの、ただちに安倍首相の地位を脅かすような存在ではない。いかにマスコミが政権批判を続けようと、「安倍一強」は揺るがない状況にある。
 三月の党大会で党則を改正し、自民党総裁は三期九年まで連続して務められることになった。安倍首相は当たり前のように、来年九月の総裁選での三選を前提に政権運営・外交を展開してい・・・