三万人のための情報誌 選択出版

書店では手に入らない、月刊総合情報誌会員だけが読める月間総合情報誌

政治

安倍政権「最善の終わり方」

側近が模索する「名誉ある撤退」

2018年4月号

「私は本件書き換え問題について捜査を受けている身で答弁を差し控えたい」「(安倍からの指示は)ございませんでした」
 財務省前理財局長、佐川宣寿の苦しい証言が続いた。三月二十七日に開かれた衆参両院の予算委員会で行われた森友学園問題をめぐる証人喚問。佐川は明らかに問題を一人で背負いこむ覚悟を固めていた。しかし、誰も佐川の「単独不正」とは思っていない。国有地の法外な値引きに始まった森友問題がこれだけの政治問題に発展したのは、首相安倍晋三夫人の昭恵と学園前理事長の籠池泰典の親交が背景にあったことは疑いのない事実と言っていい。それに安倍自身の発言が問題を増幅させた。
「私か妻が関係していたなら首相も議員も辞める」
 安倍には失敗のパターンがある。問題が表面化すると安倍は決まってまず完全否定から始める。加計学園による獣医学部新設問題もそうだった。「ない」と言っていた文書が後から出てくる。そして事態の解明に積極的に取り組む姿勢を欠いたまま次の事態が起こると、下へ下へと責任を転嫁していく。森友問題も構図は同じだ。「佐川が最終責任者」(副総理兼財務大臣麻生太郎)と一人で責任・・・