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社会・文化

当今「政官ブローカー」の生態

繁盛する「大樹総研型」口利きビジネス

2018年9月号


 大方の予想を裏切り金融庁長官となったのが遠藤俊英だった。前長官、森信親の“先祖返り”、つまり金融機関の育成から、立ち入り検査、そして処罰という“金融処罰庁”への心変わりを批判し森から疎まれていただけに、本命と言われた金融国際審議官、氷見野良三に成り代わり長官の椅子に座った人事は、霞が関では意外感をもって迎えられた。
“森チルドレン”と呼ばれた取り巻きたちが跋扈した金融庁にあって、森に直言し続けたのが遠藤だった。一言居士であることから古巣、財務省では“男、遠藤”と呼ばれる新長官だが、その顔を曇らせる事態が庁内で起きている。しかも、本筋の金融行政とは違うところで、だ。
「あの矢島っていう人物はどんな人なのか? 部下の冠婚葬祭に行くと必ずっていうほど彼がいる。なんでいるんだろう? 大丈夫な人なのか? うちの役所と何かあるのか?」
 そう言っては、不安げな表情を見せる。こうも“男、遠藤”を困惑させている張本人「矢島」とは本誌が先月号・・・