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ウイグル弾圧で暗躍する米「死の商人」

中国と「トランプ人脈」の密約

2019年3月号

 トルコ政府が最近、中国新疆ウイグル自治区内の「再教育キャンプ」でトルコの有名なウイグル人民謡歌手が拘束中に死亡したと主張していることで、物議を醸している。トルコは、責任は中国政府にあるとして非難を続けている。
 というのも、中国政府はこれまで、百万人以上とも言われるトルコ系イスラム教徒のウイグル族を拘束し、強引な同化政策で共産党への服従を求めてきた。政府はイスラム系の過激派やテロと戦っていると主張しているが、拷問・洗脳も厭わない弾圧の実態には人権団体などから批判が噴出している。
 今、そんな中国のウイグル族に対する弾圧に、トランプ政権にも近い「死の商人」と呼ばれる米国人が関与を深めていることが、米政府で問題視されている。
 今年一月十一日、中国・北京で、中国中信集団公司(CITICグループ)傘下の建設会社幹部が立ち会う中で、香港を拠点とする民間警備会社フロンティア・サービシズ・グループ(FSG)とウイグル自治区の高官が調印式を行った。この契約によれば、FSGは六百万ドルを投資し、ウイグル自治区のカシュガル地区に治安部隊のための「訓練センター」を設置し、年・・・