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政治

落日の「暴走老人」麻生太郎

《政界スキャン》

2019年3月号

「失言大魔王」麻生太郎副総理兼財務相の暴走が止まらない。
 地元の福岡県知事選(四月七日投開票)に、世論調査で圧倒的に劣勢な新人候補、元厚生労働官僚の武内和久氏(四七)を、周囲の反対を押し切って強引に擁立。地元はもちろん自民党内でも大ひんしゅくを買っているのだ。
「党本部の推薦が取れないなら副総理を辞める。負けてもいいから勝負させてくれ」
 通常国会が開会した一月二十八日夕、国会の院内大臣室で、麻生氏は安倍晋三首相と甘利明党選対委員長にタンカを切った。
 三選を目指す現職知事の小川洋氏(六九)は、特許庁長官で退官後、麻生内閣の内閣広報官を務めた麻生氏の「子飼い」。共産党を除く各党推薦の「県民党」を掲げ、大きな失政もない。
 党本部が一月十二~十四日に行った世論調査では、小川氏五七%に対し武内氏はわずか一一%。これに麻生氏は
「誰の指示でこんな調査したんだ。今はまだ知名度の差だ。推薦が出れば変わる」
 と激怒。二十六、二十七日にも予定されていた調査を中止させ、安倍、甘利両氏との直談判に及んだ。昨年の党総裁選で麻生派の支・・・