全世界で十九万人以上の死者を出している新型コロナウイルス（ＣＯＶＩＤ-19）の猛威が止まらない中、国連の機関であるＷＨＯ（世界保健機関）が批判に晒されている。特に注目されているのは、テドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長の言動だ。
　テドロスは新型コロナウイルスが中国で発生した当初から、中国寄りの発言を繰り返してきた。しかし状況が悪化していく中で、親中姿勢を問題視する米国のドナルド・トランプ大統領がＷＨＯへの拠出金を停止する意向を表明し、米下院外交委員会の共和党議員らもテドロスの辞任を要求する事態になっている。署名活動サイトでは、テドロスの辞任を求める署名が九十万人分を超えている。
　テドロスが世界的な保健機関を率いる資質があるのかが改めて問われているのだが、彼のこれまでの所業を知る関係者らの間では、テドロスの評判はすこぶる悪い。なぜ彼が今も事務局長の地位に納まっているのか、疑問視している人も少なくない。

「独裁局長」の黒い過去

　新型コロナウイルスをめぐる中国に対する「忖度」問題も・・・