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経済

《地方金融の研究》清水銀行

SBIと提携でもお先真っ暗

2020年5月号

「所詮、画に描いた餅に終わるのでは」。地銀関係者からはこんな失笑と冷笑が漏れる。
 静岡市清水区に本店を置く清水銀行が今春打ち出した新中期経営計画「ZENSHIN」。これには「善心」「全身」「前進」の三つの意味が込められており「清い心で、渾身の力を振り絞り、確実に一歩ずつ前へ進んでいく」という決意のほどが表されているそうだ。
 新計画で掲げた数値目標の最大の目玉が、最終年度である二〇二三年三月期でのコア業務純益「三十億円以上」の達成だ。事業承継やM&Aといった分野でのコンサルティング機能の高度化やアライアンス戦略の深化などでトップライン(業務粗利益)を伸ばす一方、店舗網見直しなどローコスト経営を徹底し、稼ぐ力を強化する。
 とはいえ一九年三月期における清水銀のコア業務純益は二十二・六五億円に過ぎない。二〇年三月期は第3四半期までで十九・九五億円を積み上げたものの、通期実績は二十三億~二十四億円にとどまった模様だ。それを最低でも二五%以上伸ばしていこうというのである。超低金利が続く中、しかも先の見えない新型コロナ禍に日本経済が悶絶する最中に、だ。「あり得ない・・・