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経済

《企業研究》東京ディズニーリゾート

コロナ終息まで耐えられるか

2020年6月号

「まさか事態がここまで長期化するなんて全くの想定外。当初の安穏としたムードはすっかり消え去り、ちょっとしたピリピリ感に包まれている」
 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、今年二月二十九日から“臨時休園”という名の全面封鎖を強いられている東京ディズニーリゾート(TDR)。その運営会社であるオリエンタルランド(OLC)の関係者はこう打ち明ける。
 無論、隣接する商業施設「イクスピアリ」や「ホテルミラコスタ」など直営四ホテルもスーパー、医療施設など一部を除いて休業中だ。
 当初の目算では三月十六日には営業を再開できるハズだった。しかし新型コロナ禍は猖獗の一途。大型テーマパークの営業や大規模イベント開催などに「待った」をかける政府や自治体からの自粛要請は解かれず、再開時期は延期に次ぐ延期に。新規感染者数の減少などからここにきてようやく出口がほのかに見えてきたものの、第二波・三波のパンデミック襲来もほぼ確実視されており、予断を許さない。
 それに自粛要請が解除されたからといって、直ちに営業が再開できるわけではない。稼働をストップ・・・