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政治

「皇位継承問題」菅にやる気なし

女性宮家の結論はまたも先送り

2021年4月号

「こりゃなんだ! 菅は皇位継承を真剣に考えてないんだろうな」
 前首相安倍晋三の側近が、こう吐き捨てたのも無理はない。三月十六日に加藤勝信官房長官が発表した「安定的な皇位継承策を議論する有識者会議」のメンバーに、誰一人として皇室や日本文化の専門家がいなかったのだ。しかも二〇〇五年に設置された「皇室典範に関する有識者会議」メンバーと比べ、かなり〝軽量級〟なのは否めず、安倍にも根回しがなかったという。
 十六年前の会議では、座長に元東大総長の吉川弘之を据え、メンバーには日本経団連会長・奥田碩、元東大総長・佐々木毅、国際協力機構理事長・緒方貞子ら錚々たる人物を集めた。もちろん、このときは悠仁親王が誕生する前で、自民支持層に反発の強い「女性・女系天皇」容認に舵を切る目的で、当時の首相、小泉純一郎が各界の大物を集めた事情はあるが、違いは歴然。
 座長の清家篤が前慶應義塾長なのが象徴するように、今回は東大総長どころか、国立大教授経験者は一人として起用していない。
「ジェンダーフリー」を意識してメンバーを男女同数にしたのは結構なことだが、六人のメンバーに共通す・・・