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政治

菅はいつ「二階切り」に踏み切るか

強まる「安倍・麻生」への依存

2021年5月号

 菅義偉首相の続投か、退陣か。今年九月までの自民党総裁任期を見越し、二階俊博自民党幹事長は早々と「菅再選支持」を公言している。菅首相は四月の訪米で記者団に「衆院を解散して勝たなければ(政権が)続かないわけだから」と語った。東京五輪後にまず衆院選を行い、勝った勢いで総裁再選を固めたい考えを明かした。
 その段取りと目標までは二人同じでも、それぞれが思い描く再選後の関係は異なる。二階氏は「政権継続の功労」で自分も幹事長に残るつもりだが、菅氏は再選を機に「二階切り」に踏み切ることになるだろうと思い巡らすからだ。その時を見越し、すでにそろりと「二階離れ」は始まっている。そうはさせじと二階氏はあがく。政局の前哨戦が始まっている。

菅の弱みを見透かす主流派

 三月以来相次ぐ二階氏の数々の問題発言を「認知症か」などと冷笑するのは「政局オンチ」もはなはだしい。「菅・二階関係」のきしみからひも解けば、巻き返しに躍起になった二階氏が、方々に放った矢だと分かる。
 三月十日、超党派の「日朝国交正常化推進議員連盟・・・