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対日領土問題で中露韓が「結託」

「21世紀の三国干渉」の蠢動

2021年8月号

 日清戦争後の一八九五年、ロシア、フランス、ドイツ三国は、下関条約で日本に割譲された遼東半島を清国に返還するよう要求する「三国干渉」を行った。日本の領有が自国の南下政策を妨害することを恐れたロシア帝国が主導し、フランスやドイツを誘って干渉したものだ。軍事力で列強三国に劣る日本はやむなく勧告を受諾し、遼東半島を放棄した。日本政府は「臥薪嘗胆」をスローガンにロシアへの反発を強め、日露戦争勝利につなげた。
「二十一世紀の三国干渉」は、中国、韓国、ロシアの対日領土圧力で起きるかもしれない。日本が抱える三つの領土問題(北方領土、尖閣、竹島)で、三国が結束する不気味な動きが水面下でみられるのである。これが現実化すれば、日本外交の悪夢だ。
 外交筋によれば、中国外務省報道官は四月、中国主要メディア幹部を集めた内輪の会合で、日露間の北方領土問題について、従来の中立姿勢を改め、四島をロシア領とする報道を心掛けるよう通達したという。具体的な動きはまだないが、メディアの論調が変化すれば、中国の公式姿勢も変わるだろう。
 北方領土問題での対応修正は、ロシアのラブロフ外相が三月、桂・・・