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バイデンは「一期」で終わりそう

正副大統領の「不人気」が重症化

2021年12月号

 米国のジョー・バイデン大統領に早くも、「二〇二四年問題」が浮上している。十一月二十日に七十九歳になった大統領は、「米史上最高齢」記録を更新中で、就任前から「いつまでやるのか」に注目が集まっていた。
 今夏以降は、看板政策を法制化するのに大きくつまずき、大統領の支持率は三〇%台後半~四〇%台前半に低迷している。
 最近の各種世論調査では、「四年で退陣」を望む声が再選を望む声を上回っている。民主党内では、先行きへの不安とバイデン後継をにらむ動きが交錯し、にわかに緊張感が高まっている。

ハリスの疑心暗鬼

 民主党中枢で何が起きているのかをうかがわせたのは、ピート・ブティジェッジ運輸長官の育児休暇だった。
 三十九歳の長官は、米史上初めて、同性愛者であることを公にしている閣僚として、歴史をつくった。長官と夫の男性は今夏、双子を養子にして、家族四人の写真を公開。長官は、育児休暇をとった。
 保守系「フォックスニュース」の有名なタカ派論客、タッカー・カールソン氏は、「バカバカしい・・・