三万人のための情報誌 選択出版

書店では手に入らない、月刊総合情報誌会員だけが読める月間総合情報誌

政治

女性天皇「徹底阻止」の終着点

象徴天皇制「潰し」と皇室の終焉

2022年2月号

 皇居・松の間で一月十四日、講書始の儀が行われた。毎年一月、天皇皇后両陛下と皇嗣殿下をはじめ皇族方が、人文・社会・自然科学の碩学を招き、文部科学相や日本学士院会員、日本芸術院会員らの陪席で最高水準の学問を聴講される。歌会始の儀と並ぶ年初の大事な行事だが今年、雅子皇后は欠席された。皇后不在はもはやニュースにもならないため、一部メディアは「雅子さま復調」などと無責任に報じるが、慢性的な体調不良は以前と全く変わっていない。
 宮内庁幹部が危機感を吐露する。
「医者が断言したわけではないが、諸々拝察するに皇后さまのご病気がこの先、劇的に良くなることはほとんど望めないようだ。平成の上皇ご夫妻は、象徴天皇制が天皇皇后お二人で担われるものだという姿をお示しになったが、令和の世はこれからもずっと皇后さまのお出ましはない状態が普通になる。天皇陛下お一人でお務めになると、国民が皇室に無関心になるのは避けられない。まして上皇ご夫妻がお亡くなりになったら、皇室なんてどうでもよくなる可能性だって十分にある」
 雅子さまがこもりがちであれば、昨年十二月に成年皇族となった天皇皇后両陛下・・・